「恕のたより」 vol.5

「恕のたより」 学校長通信-第5号-  学校長 高野 茂

全国統一模試で駅前校からみごとに日本一の栄冠
作業療法学科4年の竹下晃さんが3年次の冬に行われました全国統一模試で全国一位になる栄冠を勝ち取りました。竹下さんは現在長期実習中ですが、無理をお願いして、以下のインタビューに答えていただきましたので、紹介します。

1.現在の長期実習はいかがですか?
実習は順調に進んでいる。精神科領域の臨床では知らないことばかりで戸惑うことが多い。しかし対象者に自らが考えたプログラムを通して関わり、小さな変化が見られることが嬉しい。患者さんと共に活動を通して治療的関わりを持てる点に作業療法の楽しさを感じている。多くのことを患者さんから学ばせて頂く機会が多く、毎日とても充実している。

2.全国模試1位の感想を聞かせてください
自分が学習したことが結果としてこのような形で実ったことが素直にとても嬉しかった。一方でまだまだ実力不足を実感しているので、来年の国家試験に向けて今まで以上に頑張らなければと決意を新たにすることができた。

3.作業療法士を目指そうと思った動機は何ですか?
作業療法の理念である、作業を通して人の健康づくりに関与できる点。人間の生活全てが作業であり、作業の積み重ねで人の生活や人生が成り立っているという考えに興味を抱いたから。また精神面に対するアプローチができる点、人生の質の向上に直接働きかけられる点にも魅力を感じたから。

4.入学してから授業や日常生活で心がけている点は何ですか?
まずは授業を真剣に聞くこと。授業で扱った内容を臨床でのイメージと結びつけて学習するようにしていた。疑問点はその都度質問し、その際に自分の考えを伝えてみることを心掛けていた。

5.国試に向けた勉強で1~3年次に心掛けていたことは何ですか?
解剖・運動・生理学の専門共通科目の理解を深めることを重視していた。まとめノートを作り学習内容を整理していた。またクラスメイト同士で学習した内容を説明し合い、理解した内容が正しいかどうかをお互いに確認していた。

6.後輩へのアドバイスをお願いします。
その学年で経験する実習を大切にして欲しい。作業療法士のイメージが確認できる良い機会であり、次の学習や実習に備え、自分の課題に向き合うことができる。一方で課題やできていない点だけに目を向けるのではなく、実習を通してできていたこともしっかり認め、自分の強みを活かせると楽しく成長できると思う。社会人経験者として言えることは、学校では苦しいことや投げ出したくなることもあると思うが、目先の楽しさに捉われず、視野を広げ、長い目で、今すべきことに向き合って欲しい。
※ 竹下さん、インタビューありがとうございました
※ 後輩諸君も全国一位を目指して頑張ってください