作業療法学科

作業療法学科

作業療法士って、こんな仕事!

生活に必要なさまざまな能力の回復を図るプロ

私たちが普段行っている食事や排泄、仕事や趣味、地域活動・日常生活に関わるすべての活動を医療の世界では「作業」と呼んでいます。作業療法士は、身体や精神に障がいのある患者様が日常生活を送る上で必要な能力の回復をサポートする専門職です。基本的動作能力(運動機能・精神機能)、応用的動作能力(食事やトイレなどの生活で行われる活動)、社会的適応能力(地域活動への参加や就労・就学の準備)などの維持・改善を目的として、創作活動やレクリエーションなどを用いながら訓練を行います。

授業科目

1年次

基礎作業学演習I・II

作業療法で実施する作業活動(革細工・陶芸・木工・七宝焼き・タイルモザイクなど)を実際に体験し、各々の作業工程やそこに含まれる心や身体への働きを知り、治療への応用を学びます。

2年次

精神障害評価法演習

仮想患者を通し評価を行います。患者様、治療者と役割を決めて面接を行ったり、結果のまとめ方、捉え方などに関してディスカッションを通して学びます。

3年次

日常生活活動演習I・II

病気になって出来なくなった日常の動作(食事・入浴・更衣など)に対して、病気の特徴や、回復段階に応じて、本人の「できる」能力を使って、一人ひとりの生活に合わせた指導法を学びます。

発達障害治療学

脳性麻痺・重症心身障がい・軽度発達障がい・知的発達障がいを主に、治療や各障がいに応じた援助の方法について、実技を通して学んでいきます。終盤にはグループで治療器具の作成を行います。

脳血管疾患治療学演習

脳血管障がいや頭部外傷など、脳の機能障がいに対する作業療法を学びます。仮想患者をもとに評価や治療計画を立て、実際に訓練機器や福祉用具を介して治療場面を設定した演習を行います。

4年次

作業療法セミナーI・II・III

長期総合実習に向けて講義や演習を通して身体障がい分野や精神障がい分野の作業療法の知識、技術、態度を身につけるためのセミナーです。また、就職活動のための受験対策や面接対策のスキルを学んでいきます。