恕のたより vol.15

年度初めの表彰式・交流会が行われました。


4月7日に全学科の合同の学年交流会が行われました。その際、学年成績優秀者の理事長賞の表彰が行われました。

表彰されたのは次の学生さんたちです。
理学療法学科2年 吉村真一さん
理学療法学科3年 吉川尚輝さん
理学療法学科4年 宮本庸輝さん
作業療法学科2年 宇土虹花さん
作業療法学科3年 中崎朱音さん
作業療法学科4年 山口怜史さん
言語聴覚療法学科2年 山本菜未さん
言語聴覚療法学科3年 大辻寛人さん
言語聴覚療法学科4年 杉山夏美さん

学年交流会でのあいさつの要旨を少し補って紹介します。
○ 平成29年度がいよいよスタートした。この時期は清明の候にあたり、万物がすがすがしく美しい頃で、まさに新しい年度を告げるにふさわしい時期といえる。
○ 一年生は、入学式と今日をもって、名実ともに熊本駅前看護リハビリテーションの学生としてスタートを切ることになる。
○ 学校は新たな人との出会いの場、同級生に出会い、先輩に出会い、先生方に出会い、地域の方々に出会う場です。その中で自分づくりが始まり、新しい自分との出会いにもなる場である。
○ 人は、出会いにより、それからの人生を大きく左右される場合がある。特に青春期の出会いでは親友を得たり、一生の師と仰ぐ人を得たりする。
○ 「出会い」は、人にとってすばらしいできごとや時間を招く。特に新入生にとってみれば、専門学校での、新しい自分づくりの第一歩ともなる。
○ 本学は、高校とは違い、年齢差もあり、経験も違う学生さんの集まりであるとともに、同じ医療系の進路目標を持っている学生の集団で共通している部分も多い。それだけに共有できる話題も多いのではな いかと思う。
○ 学校の講義を中心に、部活動や学校行事など沢山の出会いを大切にしてください。

恕のたより vol.14

メディカルカレッジ青照館にて合同入学式が挙行されました


昨日は、温かい春の訪れを感じる中、合同入学式が行われました
入学式の式辞のなかで、私が新入生にお願いした3つのことについて紹介します

一つ目は、今、今、心に秘めている志を最後まで貫き通す「初志貫徹」ということです

皆さんはこれから様々な困難や挫折に遭遇します。その時、入学したときの初志に立ち戻り、気持ちを奮い立たせ、困難を克服してください。また、「雨滴、石をうがつ」という言葉があります。雨滴とは、雨のしずくのことであり、うがつとは穴をあけるという意味です。つまり、雨のしずくがおなじところにかかり続ければ、石でも穴をあけられるということであります。このことは、辛抱強くコツコツと努力すれば、何事も成し遂げることができることを私たちに教えています。ねばり強く努力を重ね、初志を最終的には形あるものとして実現されることを強く願っています
二つ目は、他人を思いやる「恕」の心を身につけてほしいということです

「恕」という言葉は、中国の儒者孔子が最高の道徳としたもので「他を思いやる心」であります。それを具体的に言い表したのが「己の欲せざる所は人に施すなかれ。」という言葉です。皆さんがこれから目指す職業は人と接することが基本にあり、コミュニケーション能力が強く求められます。その際、相手を思いやり、我が身を相手の身に置き換えて相手の心を推しはかって行動する。そこには自分と他人とが共に生きる道が開かれています
三つ目は、本学に強い誇りと愛着を持ってほしいということです

本学舎は開学以来、両校これまでに千七百人を超える卒業生を社会に送り出しています。その中には大学で教鞭を執っている先輩、本学で専任教員として教育にあたっている先輩をはじめ全国の医療関係機関で活躍されている方々を多く輩出しています

本校の学生であることに誇りを持つということは「学校を愛する、好きになる」ということです。本校で学べることに誇りと愛着をもって堂々とした生活を送ってください

恕のたよりvol.13「愛校心」

あなたの心に「愛校心」を育てましょう。

年も改まり、新しい気分で、学校生活を過ごしていると思います。今年の干支(えと)は酉です。「酉」の字の由来は、果実が成熟の極限に達した状態を表しているところからきているそうです。皆さんの日頃の努力の成果がが叶う年になることを祈念しています。

新しい年になって国家試験対策模試、単位認定試験、評価実習などが始まり、時々、講義の風景を見せてもらっていますが、それぞれの目標に向けて頑張っていると感じます。

さて、私は、年度当初、皆さんに「日々の教育活動」という目標をたてて提示しました。「学習・進路」「生活」「学校行事・自治会活動・部活動」の3つの柱を立てて皆さんに望む内容になっています。このなかには、自ら学ぶ姿勢、気持ちよいあいさつ、凡事徹底、他への思いやり、コミュニケーション能力、マナー・モラルの向上、ボランティア活動など具体的に掲げています。

そして、その根底に流れるものとして本学の教育理念である「愛と和」があります。愛は、「人を慈しみ、幸せを願う温かい心」です。私は、皆さんにこの愛の中に「愛校心」を付け加えていただきたいと強く思います。

学校は、皆さんが一生の仕事として誇りある職業に就くための貴重な学びの場であります。日々の授業、友達との交流、学習、学園祭などなど様々な人生のドラマが繰り広げられる場であり、卒業してからも心に背負っていくアルバムです。ぜひ、学校はあなた方が育っていく場ですので、学校を大切にし、学んでいる学校に誇りと自信をしっかりと植え付けてほしいと思います。

多くの本学卒業の先輩たちが、病院施設や養成学校で頑張っておられますが、卒業生の皆さん、母校への誇りを強く持っておられますし、後輩たちに期待しておられます。

そして、最終的には、「人としての優しさ、高い人間力を持つ「本当の医療人」を目指したセラピスト」になっていただきたいと願っています。

 

恕のたより vol.12

皆さん、あけましておめでとうございます

昨年は、熊本地震をはじめ、大雪、洪水、阿蘇山の噴火など自然災害の多い年で、まさに不安の多い年だったと思います。このような困難な中で、様々な復興に向けた様々な取り組みがありました。熊本県では、単なる復旧ではなく、未来に希望のもてる創造的復興を目指すことが謳われました。私も、全く同感です。苦しいことやつらいことも自分に与えられた試練として受け止め、何事にも、前向きに取り組むこと(「逆境の中にこそ夢がある」)が大事だと思います。

今年は干支で言えば酉年です。幸せを取り込み、大いに羽ばたき、飛躍していきましょう。

理学療法学科、作業療法学科、言語聴覚療法学科の在学生の皆さん、

1・2・3年生は、後期試験が1月16日(月)から始まります。まずは、それに向けて全力投球しましょう。

4年生は、早速、総合試験が始まりますので、これをクリアして、最終目標である国家試験合格に向けて全力投球をしてください。

皆さんの健闘と合格を祈っています。

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恕のたより vol.11

学校長通信「恕のたより」-第11号-  学校長 高野 茂

「JR三角線」から見えてきた二つの風景

私は青照館への通勤手段として自家用車とJR三角線を利用しています

自家用車の時は、宇土半島の南岸を不知火海に沿って走ります

JR三角線を利用するときは宇土駅で乗り換え、波多浦駅で降りて学校に向かいます

三角線を利用している学生さんや先生方はかなりの数になります

私はこのJR三角線のファンの1人です。その理由の一端を紹介します

まずは、車窓からのロケーションがすばらしいことです。雲仙普賢岳の勇壮な姿、御輿来(おこしき)海岸の波打つ陰影、夕日に映える有明海、どんなときでも心を和ませてくれる力を感じます

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次に、この列車のレトロ感が何とも言えません。赤瀬駅から石打ダム駅に向かう途中にある「赤瀬隧道」トンネルの煉瓦が「明治」という時代を感じさせます

この三角線は明治32年(1899)に開通したという120年近い歴史を誇る鉄道であり、「明治日本の産業革命遺産」に指定された三角西港とも関連のあるものです

ほかにも三角線の良さはいくらでもあると思います

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ところで、先月、勤務を終えて、波多浦駅から乗車したときのことです。列車が走り出してから、車内を見ますと何人かの学生さんがリュックから本を取り出して勉強を始めました

その学生さんたちは、私が宇土駅で降りるときもまだ勉強していました

何かの試験があって、たまたま頑張っているのかなとも思いましたが、後で三角線を利用されている本学の先生に聞いたら、結構、日常的に勉強しているそうです

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勿論、みんなの学生さんが勉強しているわけではありませんが、車内でも勉強できる環境にあることを実感しましたし、頑張っているなと感心しました。このように勉強できるのは三角線ならではのよさかもしれません

これからも三角線通勤の学生の皆さんが車内での時間を大いに活用されることを願っています